ソボクなQ&A

はじめに

ここでは、現場で働く職員の方に「介護業界に対するソボクな疑問」についてぶつけ、答えてもらおうという企画コーナーです。1つの質問に対し、入社年数や業務内容が異なる様々な人から回答頂くことでご自身が働く際のイメージをするために参考頂ければ幸いです。




ソボクな疑問①介護業界の給与ってどうなってるの?


ソボクな疑問①介護業界の給与ってどうなってるの?

meeting

介護業界の給与について話してみる

「さてさて、『カイゴデハタラク』のメインコーナーとも言える『ソボクな疑問に答える』コーナーです。今日は(おそらくいつもですが)、介護業界で働く3名にお答え頂きます。ファシリテーターを務めるのは私、福本です。」
「佐伯です。」
「山口です。」
「草野貴文です。なんかいいですね。こういうの。」
「今後の介護業界についてはコチラに書いてみましたので是非参考にしてください。ざっくり言うと、これから介護業界で働こうとする人に社会背景などおさえてほしいポイントを掲載しています。」
「1つは『人口減少時代』将来の人口推計が逆ピラミッド化していて、人口が減少するとGNPが下がり、分けるものがなくなって、道路・インフラ等の行政サービスが維持ができない。納税されない上、面倒見てよという人が増える。人が働かなくなると財源なくて悪循環。介護業界の財源も行政サービスなので、これから減っていく財源の一つ。同じ仕組み同じ制度でやり続けている限り、介護業界はどんどん小さくなっていくと。」
「2つ目は、小さくなっていく中で、同じ制度、同じ仕事をやり続けているという前提に対して、新しい仕事をつくるという発想がありますよね。利用者さんと接しているからこそわかるニーズをきちんとビジネスにしていくという発想でつくっていく必要がある。ともすると若手が活躍できるチャンスが大きい業界とも捉えられますよね。そのため良い人材が欲しいという話になるのは自然な気がします。」
「そうですね。」
「ふむふむ。」
「スゲェ。」
「こういった前提の中でいろいろソボクな疑問に答えていくコーナーができました。というわけで本日のテーマは『給与』です。」
「この中で一番若いのって誰ですか?草野さん?」
「ですね。」
「です。」
「はい。僕になります。」
「最初に介護業界で働いてみようと思った時に不安ってなにかありました?」
「ありましたよ。」
「どんな不安でした?」
「そうですね。介護業界の3Kの部分とかですね。」
「その中で一番あげるとしたら?」
「給料ですね。」
「安いってこと?」
「安いと不安ですね。」
「具体的にいくらくらいが不安なの?」
「ん~いやぁでも、横浜の都市圏まできて、20万円以下の額面だと不安になると思います。九州(出身地)じゃ
当たり前ですけど。」
「それは手取りじゃなく?」
「はい。明細書の額面で。という意味です。」
「えっと、初任給が不安の対象だったんですか?」
「ん~これからも、ステップアップした後の給料もそれなりに不安がありましたけど。」
「どうやって解消されたんですか?」
「まぁ、解消された面もあるしそうでない面もありますけど…。」
「笑」
「福利厚生がすごいじゃん。」
「そうですね。多少解消された部分は、具体的な額面は聞いてないんですけど、社長から『こういう風に上がっていっているぞ』と聞いて、やっぱり頑張れば上にいけば給料上がるんだって励みになりました。」




頑張れば給料はあがる?

「佐伯さん。このあたりどうなんでしょう?頑張ればあがるという点。」
「頑張れば上がると思いますよ。あの、女性の職員も含めて、他の大手の上場企業を置いておいて、介護の社会福祉法人と比べて昇給率ということに関しては比較にならないくらい良いと思います。」
「なるほど。頑張れば給料ちゃんと上がると。みなさんにお聞きしたいのですが、介護業界で『頑張る』って具体的にどういったことをすればよいんですか?」
「うーん。そうですねぇ。」
「IT業界だったら、プログラム等を同じ品質でつくるものの『スピードはやくやればいい』という考え方なんですけど、介護の場合はどんな感じなんですかね。」
「今までのケースで言うと、あくまでも主観的な部分が大きい印象ですね。」
「主観というと?」
「施設長から社長への報告だったり、社長がふらっときたときに視察してたり。」
「まぁでも経験に裏打ちされた判断なんですよね。」
「そうですね。」




給料はどうやって決まるの?

「ここまで話してみて、介護業界の給料ってどうやって決まるの?というのがソボクな疑問のような気がしてきました。どうやって決まるのかについて聞きたいですね。」
「うんうん。」
「その仕事に対する貢献度ってよりは、会社に対する貢献度って感じですよね。いかにマンパワーが出せるのか。」
「会社への『貢献度』ってなんですかね?」
「ひとつの事業所・施設に与えられた人数いますけどその中でどれだけ貢献というと介護もできて、そこでの仕事一般をどれだか任せられるか?と。」
「そこなんですよね。はじめて働く人やまだ働いたことのない人は『会社への貢献』や『仕事を任せられる』というイメージが全然わかないと思います。頑張った分の給与の『頑張る』ということがダイレクトにお金や行動と結びつかないんですよね。」
「今までの昇給を見ていると、基本的に定期昇給はするんですね。お風呂頑張ってる人、介助頑張っている人。毎年毎年してきていて。ポンとあがるのは役職ついたとき。介護の現場以外の仕事、マネージメントとかそういう立場になって役割をもったときがひとつ大きくあがる機会なのかなと思います。」
「なるほど。お話し聞いていてちょっと整理できそうだなと思ったのが、施設で預かる人数決まっているじゃないですか。つまり収入というのが施設単位では上限が決まっている。」
「ひとつはその収入を落とさない。次に施設の『稼働率』を上げる。稼働率ってのは、単純に利用者を増やすという稼働率も一つだし、新しい施設を出すという稼働率も一つ。同じ施設内で決まった収入をどう分けるのか?現場でしっかり介護の仕事ができるようになるというのが最低限にあって、そこからマネジメントができるようになって役職手当で、教育できるようになって教育手当で。という感じですかね?」
「まぁ、教育手当という項目はないんですけど、役職手当もそんなにすごい金額ではなくて、ベースアップだったりとか。」
「ベースアップってなかなかすごいですよね。単純にボーナスに反映される素点のようなものですから。」
「考えるベースにはなるんですけど、逆に言うとボーナスが何か月分と決まっているわけではないので。」
「なるほど。この記事の人気が出るには『給与明細みせます』といった内容が良いと思うんですが、それはできないですよね?」
「う~ん。」
「そうですねぇ。」
「・・・」
「わかりました。では『給与明細の考え方みせます』という内容にしたいと思うんですがそれはどうでしょうか?」
「さっき言った、稼働率って決まってるんだよという話。そこに人が入るということは基本的に分けるものが減るという考え方になると。それは会社が負担しているケースもあるし、働いている人からもらうケースもあるし。そこの考え方をベースにして、しっかりもらえるだけの仕事ができるようになるか、分け合うパイを増やす方向の発想で仕事をするのか。」
「このあたりができてくると、『初任給』と『今後の伸び』という部分が考えられるようになりますね。初任給はいろんな業種や会社で比べられるじゃないですか、伸びはなかなかわからないものですが、今の話を聞くとこのように伸びますという話が結構できますよね。」
「そうですね。」
「みなさんが働いているデイサービスも最初は1店舗だったわけですよね。それが今は複数の店舗を構えてというのがそれを物語っていますね。誰かが新しい店舗を増やしたいと言えばそれは検討してくれるわけですよね。」
「それはもちろん。検討しますね。」
「いやぁ、すごいなぁ。」
「その流れでいくと、初めて自分が店舗任されたときはリハビリデイサービスでリハビリだけをするところだったんです。自分が野球やっていたということもあり、管理者というよりインストラクターをやりたかったんですよね。実は本当に一番やりたかったのはインストラクターだったんです。そこを立ち上げるにあたって、新しい職員を採用して研修があるんで一緒に受けたんです。研修中にたまたまなんですけどインストラクターの子がやめちゃったりとそういうハプニングが重なってオープンが1か月のびてしまいました。一方でインストラクターの研修も受けれるようになって、結果、管理者をやりながらインストラクターの知識も身につけられたんです。」
「これじゃないと思っても前向きにチャレンジすることで良い結果につながることは少なくないですよね。」
「あとは家庭を持つというと、それを養えるだけの収入がないといけないので、管理者とかそういった上になって行かなければいけない。管理者やってて何が嬉しいかって、社長や佐伯さんに褒められることですね。社長はそのときの気分もありますが数字目標達成したときなんか誉めてくれますね。佐伯さんはほめてくれないです。」
「自分は逆に佐伯さんにほめられたことありますね。怒られてばっかりでうまくいったなという実感持てていない時期がありました。入社の動機も、実はそもそも弱くて、、、誘われたから。最初は佐伯さんがずっと上司って感じで、きっと『大丈夫かこの子は?』と思われていた部分もあると思うんですけど。そう思われるのは嫌だなと思うたちなので、仕事をやるうえでは90%,80%やり遂げていたいなぁと思います。まぁ実際僕の80%,90%も佐伯さんや山口さんの40%もいかないのかな?と感じ始めたときだったりするんですが。もうちょっと仕事に必要な介護保険等を勉強して どうやったら仕事がうまくいくのかというハウツー本を読んだり、介護に関わるものそうでないものもあわせてそういった意欲を持って取り組みたいですね。一緒に働きたいのは『向上心のあるかた』になります。」
「なるほど。」
「ずっと追いかけてる立場じゃないですか。介護の現場や介護を知ってる女性だったり、職員の中でも人気のスタッフがいます。
自分が目標としているポジションなんですね、そういった方は。自分も後輩とか部下を持った時に目標とされる人になりたいって思います。」
「なるほど。草野さん自身がロールモデルになるのは会社としてもとても重要なことになると思います。」
「最後、佐伯さんにコメントをお願いしても良いですか?」
「もともと介護始めたのが人事異動なんですよね。んー、入社したときはやりたいと思っていたわけじゃないんですけどね。もちろんできないとは思わなかったけど、他の人たちと比べてプレイヤーとして勝てないなと思いました。マネージャーとしてなら自分の居場所があるかなと感じていて実際そういう立場になりました。」
「やってみてどんなところが楽しいと感じますか?」
「この仕事やっていて楽しいところは『ここの施設任されてる』ということです。与えられている裁量の幅が大きく、採用からはじまって自分好みの人を集めてお店にすることができてというのが楽しかったところです。自分が抜けて人が変わって雰囲気が変わっていたらちょっとさみしかったり感じることもありました。プレイヤーとしては山口さん、草野さんにも叶わないし。」
「そんなんじゃないっす。」
「そういう人でもこの業界で働けるよって発信はしたいですね。介護やる=おむつ交換・入浴介助といった仕事に抵抗を覚える人もいる。でも、実際僕、そういうこと何年間もやってないです。嫌だということではないですけど。そういうことしなくてもご利用者さんを喜ばせる方法を頭使って考えることで喜ばせるというのが大切だと思っています。」
「現状の課題ってどんなことを意識されていますか?」
「できる人がほしいです。」業界を変えられる人やそういうのできる人がいてくれたらいいな。」
「俺学生だったら、、、行かないっすもん・」